Saturday 31 March 2007

Eugene Onegin

昨日はチャイコフスキーのバレエ、Eugene Onegin を観に行ってきました。

前回『不思議の国のアリス』では時差ぼけの為爆睡してしまった我々は
ディナーの時はワインを一本は諦め、ハーフボトル+グラス一杯にしておいた。
だから25分のインターバル2回あったけど、眠らずに全幕観れたよ。

ストーリーは三島由紀夫の『春の雪』をちょいと思い出させるような感じ。
自尊心が強く感情表現が不器用なEugene が自分がフッたタチアーナが
他の人と結婚してしまったことにより、彼女の愛を懇願する。
タチアーナは彼への気持ちを必死に殺して、それを断ち切るって悲恋もの。
自分の手に入らなくなった人に魅力を感じて燃える人っていつの世代でもいるのね。(笑)

衣装や舞台装置もよかったけど、何よりもバレリーナがみんな素敵だった。
つま先でよくあそこまで踊れるもんだよね。
最後の幕でのタチアーナとEugeneのお互い惹かれ合いながらも
その愛を振り払うシーンの振り付けは『ど素人』の私でも(には?)拍手喝さいものでした。

Tuesday 27 March 2007

Keukenhof


オランダにあるKeukenhofにチューリップを見に行って来ました。
「キーケンホフ」って発音したら、同僚のオランダ人に「クークンホフ」って 言うんだよって言われた。
クークンはキッチンって意味だって。
ドイツ語と似てるね。

相棒も私も前回に美術館を回っていたので今回はチューリップがメイン。
KEUKENHOFチューリップ公園開園翌日にチューリップを見に。
まだ満開ではなかったけれど、チューリップをはじめダリアやヒアシンスが色とりどりと公園を埋め尽くしていたよ。
お花を写真に捉えるのがこんなに難しいとは思わなかった。

土曜日の夜8時より、Red Light District (赤線地帯)ウォーキング・ツアーに参加。
まずは Prostitution Information Center という売春婦案内所へ。
昔、自分も学費と家のローンを返済するために Sex Worker だったというカナダ人の女性が色々な説明をしてくれた。
Prostitute, Hooker, Slut, Call Girl 等と様々な呼び方があるが、Sex Worker というのが Politically Correct な呼び名らしい。
ピンプ(ヒモ)とかではなく、場所を提供してくれる大家さん(男性が大半)に家賃を払う。
川沿いよりもお客が好む小さい路地にある飾り窓の方が高いらしい。
家賃の相場は一日100ユーロくらい。(1ユーロ=157円)
娼婦達の価格は差があるだろうが、15分で50ユーロ位。
自分が気に入ったお客がいれば、飾り窓(ドア)をほんの少し開ける。
そこで男たちの注文を聞く。
大抵は Sxxk and Fxxk とか。(笑)
どこから15分という数字が出てきたのか不明だが、きっと音姫が20秒で終わるように誰かが決めたのだろう。
15分で50ユーロと言って最低30分とかあるのかと思い質問したが、大体の男は15分で十分らしい。

どの商売でも一緒のようにお客様のニーズを勉強し、競争する。
例えば朝7−9時、ランチ時など既婚者が殺到する時間帯に営業する。
週末のプライム時間には家賃も上がるし、オンナの質も高くなる。
同じ飾り窓に昼間は40+のブヨブヨ(自分のことか?)がいたと思ったら、夜は綺麗なお姉さんだったり。
我々が行った時には、18−22くらいのおそらく東欧系で綺麗な金髪に青い目でモデル並みの体系の子たちがほとんど。
50ユーロ払わなければ、絶対にHなんか出来ないような質の高さ。
デブ専、フケ専、ハイスクール系、OL系、アジア系とよりどりみどり。

自分たち二人では通れないだろうし、まず見つけられないような「これ道?」って感じのせま〜い路地を入っていく。
男たちが目をギラギラして飾り窓のオンナたちを見ている。
値段やプレイの交渉をしていた。

「ストレートの女性用」や「ゲイの男の人用」の飾り窓はないらしい。
ゲイの男の人たちはそういうクラブがちゃんとあって、飾り窓に立たなくてもすぐに用は足せるとのこと。
お互いのニーズが合うわけだから、タダだしね。

自分が若い時は「自分の体を売るなんて」って気持ちがあったが、今では「不可能なこと」だと思うと、彼女らが余計素敵に思えた。

チューリップ公園、ハイネケン経験館、赤線地帯ツアー、美術館巡りなどを1.5日でし、お酒を飲んでると吸っちゃいけないって言われたから、今回はコーヒーショップは断念。
土曜日の夜中(明け方か)はHIGHになってホテルに戻ってきた男たちが騒々しかったし、朝は隣に部屋から嘔吐している声が聞こえるわ、外にはコーヒーショップ付近で寝転がってる若者たちがいたよ。

Thursday 22 March 2007

EQUUIS

昨晩はハリー・ポッターで知られるDaniel Radcliffe主演の演劇を観てきた。
観客のほとんどは彼のヌードが目的でチケットをゲットしたに違いない。
このオバサンもその一人である ^^;)
彼の裸よりも何よりもストーリー、演出、Daniel Radcliffeを始め、
精神科医を演じたRichard Griffithsの演技が素晴らしかった。

EQUUISのあらすじ
宗教熱心な母とそれを否定する批判的な父の間に育ったALAN。
そんな両極端な両親の中で、自分が何を信じればいいのか
戸惑いながら成長していく。
ある日海辺で遊んでいると馬に乗った紳士と会い、馬に惹かれる。
馬への憧れと母からの影響による宗教的信仰が一体化して
馬を崇拝し思春期を迎える。
17歳になった彼は、ある日ジルという女の子とデートをした。
ジルに誘われるがままに神聖なる馬小屋で「愛の行為」を
しようとするのだが、アランは6頭の馬の目を突いてしまう・・・

そのアランと精神科医のやりとりの話なんだけど、その医者が最後に言う。

「僕は彼のPASSIONを殺すことにより、彼を悪夢から救うことはできる。
しかし、それほどまでのPASSIONを再度作り上げてあげることは出来ない。
馬の代わりに鉄で出来たのポニー(バイク)を与えよう。
でもね、彼が馬を乗り回していたしていた時のような興奮
や情熱は彼は2度と感じることはないよ。」
と・・・

うまく説明ができなくて話が思うように伝わってこないかもしれないけれど、
PASSIONは苦しいほどに我々を虜にさせたり、興奮させるが、
同時に苦しみにもなり得る。
その苦しみに耐えられなくなると、その感情を押し殺し、
最終的には「感じない」人間になってしまう。

自分のPASSION度はどうかなと考えさせられた・・・