Wednesday 17 September 2008

リーマン



昨日は本当にたまげた! バンカメがメリル・リンチに乗り換えて、リーマンが破綻するとは誰もが(特にリーマンの件)考え付かなかったと思う。

ロンドンでそのニュースが広がると同時に、元同僚とランチ時に6人緊急集合。リーマンに転職した一人は大きな荷物を抱えて、ランチにやってきた。ニュースで騒ぎは知ってはいたけど、まさか倒産になるとは思わずに普通に出社。ビルの入り口で通知を渡されたという。社員たちはとりあえずは自分の荷物をまとめたけれど、どうしていいか分からずにいると、電気が消えたりついたりしたらしい。これはロンドンで、バスが終点だよ〜っていう合図に使うのだ。

顔では笑っていたけれど、住宅ローンも抱えているし、今はどこの会社も雇っていないし、寒い冬の到来を待つだけって感じだよ。

メリル・リンチの友達は、バンカメに買われていささかほっとしているようだった。明日は我が身かと、この Credit Crunch のトンネルの先の明かりはまだまだ見えなさそうだ。

日本は連休だったから、リーマンの日本支社の人はテレビとかで自分の会社がつぶれたことを知ったのだろか・・・

自分の所持品をまとめるために必要な箱を他から買ったり、それに上乗せした金額で売買するなどのバンカーの気質を最後までなくさなかった人もいたらしいよ。




Wednesday 3 September 2008

PROMS

先週PROMSという毎年7月中旬から9月中旬まで開かれる「大衆向け」クラシック音楽祭に行って来た。「大衆向けだから変はイブニング・ドレス着ている人がいなくていいね」ってMちゃんが言ってた。

RAVELのマザーグースで始まり、チャイコフスキーの4番。生の演奏は素晴らしく、音が2Dでなく3Dだよね。

それよりも驚いたのは立ち席(5ポンド)の観客たち。どれもハゲかかった40過ぎのTシャツ姿のオヤジたち。あのオヤジたちは本当にクラシック好きでPROMSは通い詰めみたい。アンコールを求める足バタバタも激しかった。おかげで3曲もアンコールをしてもらい、お得な音楽会となったわ。

このチャイコの4番は彼のホモセクシャリティとの葛藤、YET高揚を感じさせる傑作で私のお気に入りのひとつ。交響曲を聴いていて思ったのは、昔は何十人の人による「傑作」があったのに今は携帯、カラオケの時代。これは進化なのか退化なのか分からないな。