Thursday 20 November 2008

ルンバ

Robotのルンバが家にやってきました。
ボタンを押せば家中を掃除してくれ、終わったら自分でホームステーションに充電に戻る。
スケージュールも組めるから、留守中にお掃除を頼んで帰宅したら綺麗になってるの。
思ったより音が大きいけど、留守中に設定すれば問題なし。
通常の掃除機よりはうるさくないし、臭くない。
ベットの下も廊下もバスルームもキッチンも全部やってくれた。
どこかに転がっていってしまった薬も拾ってくれた。

日本では色々な機種もあるよ。
http://www.irobot-jp.com/
WALLEとかキティのも!
http://www.irobot-jp.com/store/index.php

猫とか犬がいたら、ケンカになりそうだね。

追記:
こんなの発見!
http://netafull.net/video/028225.html

Friday 7 November 2008

リストラ

数週間前にアナウンスされた10%の人員削減が昨日ありました。
通常は5%だし、年が変わってから行われる(クリスマスを楽しく過ごせる)のに。

10:30頃、同じ日に転職してきた違う部署の子から
  「やられた」
ってメッセージが。

それからというものの、アンテナを張り巡らし辺りの様子を伺った。
会議室に斬られる人がマネージャーに呼ばれ、そのまま皆にさようならも言う間もなくビルの出口に送られていった。
その後、サバイバー達が会議室に呼ばれ、状況を知らされるといった仕組だった。

うちのチームからはやはり10%の二人がやられた。

この数週間、私は心配で胃がキリキリするおもいだった。
家も買っちゃったし、株は暴落、おまけに就労ビザが会社に連結されているから60日以内に国外に出ないといけない。
引越しの疲れとこのストレスで発熱、今日は欠勤しています。
(↑ あ、私は今回はセーフでした)

あ〜、情けない。

Wednesday 17 September 2008

リーマン



昨日は本当にたまげた! バンカメがメリル・リンチに乗り換えて、リーマンが破綻するとは誰もが(特にリーマンの件)考え付かなかったと思う。

ロンドンでそのニュースが広がると同時に、元同僚とランチ時に6人緊急集合。リーマンに転職した一人は大きな荷物を抱えて、ランチにやってきた。ニュースで騒ぎは知ってはいたけど、まさか倒産になるとは思わずに普通に出社。ビルの入り口で通知を渡されたという。社員たちはとりあえずは自分の荷物をまとめたけれど、どうしていいか分からずにいると、電気が消えたりついたりしたらしい。これはロンドンで、バスが終点だよ〜っていう合図に使うのだ。

顔では笑っていたけれど、住宅ローンも抱えているし、今はどこの会社も雇っていないし、寒い冬の到来を待つだけって感じだよ。

メリル・リンチの友達は、バンカメに買われていささかほっとしているようだった。明日は我が身かと、この Credit Crunch のトンネルの先の明かりはまだまだ見えなさそうだ。

日本は連休だったから、リーマンの日本支社の人はテレビとかで自分の会社がつぶれたことを知ったのだろか・・・

自分の所持品をまとめるために必要な箱を他から買ったり、それに上乗せした金額で売買するなどのバンカーの気質を最後までなくさなかった人もいたらしいよ。




Wednesday 3 September 2008

PROMS

先週PROMSという毎年7月中旬から9月中旬まで開かれる「大衆向け」クラシック音楽祭に行って来た。「大衆向けだから変はイブニング・ドレス着ている人がいなくていいね」ってMちゃんが言ってた。

RAVELのマザーグースで始まり、チャイコフスキーの4番。生の演奏は素晴らしく、音が2Dでなく3Dだよね。

それよりも驚いたのは立ち席(5ポンド)の観客たち。どれもハゲかかった40過ぎのTシャツ姿のオヤジたち。あのオヤジたちは本当にクラシック好きでPROMSは通い詰めみたい。アンコールを求める足バタバタも激しかった。おかげで3曲もアンコールをしてもらい、お得な音楽会となったわ。

このチャイコの4番は彼のホモセクシャリティとの葛藤、YET高揚を感じさせる傑作で私のお気に入りのひとつ。交響曲を聴いていて思ったのは、昔は何十人の人による「傑作」があったのに今は携帯、カラオケの時代。これは進化なのか退化なのか分からないな。

Friday 18 July 2008

会社と男と女

中小企業から大企業に転職し長時間働かされてはいるが、社内トレーニングが盛んなので楽しいこともある。先日(って言っても数ヶ月前)はゲスト・スピーカーとして、Laura Liswood を迎えた。

観客は Technology Division の女性のみ。 男性の多いエンジニアリング部の中でいかに生き延びていくかというのがトピックだった。

日本語で書くとまどろっこしいが、訳すとこんな感じになる。

まず、男性はdominantであるので自分への評価が高く、周りをあまり気にせずに自分の思ったことを発言したりする。反対に女性は常に周囲に気を配り、悲観的で失敗を恐れ、受動的である。

これはネズミと猫を一緒の部屋に入れると同じようなことが観察できるらしい。ネズミ(弱者)は猫(dominant)の動きを怯えながら学習し、自分を守ろうとする。女性は弱者だ。

例えば John と Helen がいたとしよう。
勤務評定で
「あなたのことは他の誰もが素晴らしいと言っている。」
などと良い事がズラズラとリストアップされて、最後に
「ただ、この間のプレゼンはいまいちだったよ。」
と言われた。

John は褒められたことだけが耳に入り、 「俺は流石だな!」と喜び、
Helen は逆に 「あ〜、大失敗! なんてこと!」とよい事ことなどは全て忘れ、落ち込む。

これは基本的に女性は自分への評価が低く、男性はその逆であるという。


また、会議中に Helenが何かを提案するのだが、その言い方が曖昧だったために横から John が同じ内容をもう少し強い言い方で言ったとする。
そうすると、男性社員は
「John、素晴らしい意見だ!」
と言い、女性社員は
「それって今Helenが言った事と同じじゃない」
と心の中でつぶやく。

そういうケースに遭遇した場合、どう対処するかと言う話になった。

まず、Helenが出来ることは
  「John、あなたも私の意見に同意してくれて嬉しいわ。この案は・・・」
という具合に自分に注意を再びもっていくのだ。

もしもHelenがそれを出来ないのであれば、他の女性社員が
  「それは今さっきHelenが発言したことと一緒の意見ね。私も賛成だわ。」
とファローをいれる。

この位しないと女性はいつまでも男性よりも低賃金で事務的な仕事ばかりさせられ、役職につけないのだと。

って感じのセミナーで「なるほど!」って鼻息荒くして帰ってきたけど、実際には難しいよね。英語がネイティブでないし、やっぱり押しの強い男には負けるわ。

日本の会社ではどうなのかな?会議では意見を言わずにメモだけとって戻ってくるのがパターン?

こんなことしたら、
  「なんだよ、あのババァ、出しゃばって」
と言われて左遷かしらね?

Tuesday 10 June 2008

ボランティア

うちの会社は年に一度、社員に一日のボランティアを奨励する。老人ホームを訪ねたり、庭の手入れ、大工まがいなボランティアなどに平日参加するプログラム。会社のPRもあるし、少し偽善な香りがするが、お互いに利益があることなのだから良しとしよう。

で、私は先週の水曜日にそのボランティアとやらに行ってきた。まずは会社から支給されたTシャツを着て8:30に某駅前のカフェで待ち合わせに行ってみた。カプチーノとかクロワッサンがあるような素敵なCaféを探したけど、どこにもない!あるのは脂っこいベーコンや油で揚げた目玉焼きを出してくれる汚いダイナー風。

  イギリス人はこれを「カフェ」と呼ぶのか!

そういえば、パブはいたるところにあってもカフェはあまり見た事がない。とりあえずそこに入りコーヒーを頼んでみた。スタバでコーヒーは2ポンドくらいするのにそこは60ペンスだった。

後日カフェについて同僚に聞いてみると、同じスペルだが、フレンチ風な「カフェ」と「カフ」と二つの呼び名があり、意味が違うとのこと。「カフェ」は私が描いていたような、ちょっとお洒落な所。「カフ」は脂っこい朝食を出す肉体労働者が行くような所だそうだ。

話を戻して、この日のボランティアは健康や経済的に恵まれない子供達に何かをしてあげようというもの。A君は6歳まで公園でかけっこしたり、サッカーとかしていた健康児だった。突然、遺伝子の変異であっという間に寝たきりの体になってしまい、今は8歳。彼と3人の兄妹と両親、祖母が暮らす政府からあてがえられたアパートをペンキを塗り、明るくしようという作業だった。

車椅子に貼り付けられている子供は、「この人たち、何しに来たの?」と少しおびえた様子だった。家族は我々に家を任せ出かけて行った。

ペンキ塗りなんて何年ぶりだろうか。まずはペンキがついたら困るような場所にマスキング・テープを張る作業にとりかかった。家の数箇所にスティッカーがあり、そこには 

   神様はアラーのみ

と書いてあった。

8人のチームメンバーによりアパートは夕方には見違えるようになった。外から戻ってきた家族たちも喜んでくれたが、これをアラーの恵みだとは思われたくないと内心思った。

ペンキだらけになってしまった我々は朝のカフの横にある小汚いパブに行ってビールを飲んだ。午後5時、公園では子供達が遊ぶ声がする。こんな時間に仕事もせずにいるなんて何ヶ月ぶりだろう。

健康、Quality of life、自分の人生のプライオリティなどを考えさせられた一日だった。

結局、疲れがたまっていたところに風邪をひいて、今は寝込んでいる。何のために毎日働いているのかな? って最近よく思うようになった。。。

Monday 5 May 2008

Laurie Anderson

金曜日はLaurie Andersonがロンドンに来ていたので、聴きに行って来た。彼女はポピュラーなポップ歌手とかではなく、ちょっとポリティカルでフェミニスト。ヴァイオリンの弓に磁気テープを張り、弓を弾くことで音声を変えるなど、ハイテクを駆使した自前の楽器を使い、語りが楽しい。リンゴのマークのラップトップがステージでは輝いていたわ。

彼女のお父様がUCバークレーの教授だったためか、San Francisco Bay Area でも毎年のようにパフォーマンスをしてきた。NYCのマクドナルドでバイトをしてみた話とか、Moby Dickを題材にしたパフォーマンスには魅了された。なんと言っても彼女の言葉と頭回転っていうか、会話の交わし方には目を見張るものがある。

私のように何か言われて、カッチ〜ンってきて黙り込むとか、頭の中で Fワードを発する単細胞とは違い、機転の利いた臨機応変な対応で相手をクールにギャフンって言わせる技は素晴らしい。

私は何度か観に行ってるのだが、イラク戦争が起きてからは、彼女の語りも「どよ〜ん」。それでも笑ったり、拍手するような語りもあったから、私は満足でした。