Monday, 9 February 2009

両親と私

両親の家を出てから既に20年。
こんなに離れて暮らしているのに、DNAに刻み込まれているのか、脳裏にインプットされているのか、最近自分の中に両親を見出すことが多くなった。
しかも、「似なくても良いところ」 ばかり・・・
知らず知らずのうちに母のせわしないところ、落ち着きのないところや、親父の咳、胃腸の悪さ、頑固なところなどが自分に乗り移っているではないか!!

年に一、二度しか帰らないのに、家を出て20年も経ち、しかもカルチャーの違う国で生きている私は、娘とはいえ一週間過ぎた頃に「うざったい」存在になる。

正月明けもひょんなことから親父とぶつかった、というよりも親父が突然怒りだしたのだ。
もう数十時間後にはいなくなるんだから、我慢してくれと言ったのだがプリプリしている。
結局、色々と話したいことなどがまた保留になってしまった。

翌日、ロンドンに発つ私に小さなメモを手渡し、「飛行機の中で読め」って言った父。
そのメモには

  体調が優れないので精神的にイライラして、
  気分を害する様な言動をしてしまう。
  寛容な心で了解されお許しあれ!!
  Papa

とあった。
飛行機がすでに動き出している中慌てて、

  私もごめんね。

と一言書いて父のケータイにメールを送った。

体調が悪かったり、自分の体が思うように動かなくなったら、そりゃイライラするだろう。
私は自分の生き方や考えを主張するだけで、親に甘えていたのかもしれない。
そろそろ私が 「寛容」 になって両親を甘えさせてあげないのかもと思った。
老いるということがどういうことなのか、理解してあげねばならない。

大正生まれの父は今年は年男で84歳になる。
またケンカになるかもしれないけれど、4月には家族で温泉に行く予定だ。

両親との付き合いって大変だよね・・・

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